第一話シーン2も、公開投稿しました。 続きは、来週中に書ければいいなぁ・・・ カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054881634718 ついでに、『小説家になろう』にも投稿しました。 小説家になろう http://ncode.syosetu.com/n9414dn/ ... 続きを読む

 紗央梨がレッカーを呼ぶ前の話となる。  午前十時過ぎ、紗央梨と美紀を乗せた深緑のミアータは、アルバータ州とサスカチュワン州の州境を通り過ぎ、東へ向けてひたすら走っていた。  このクルマは、一応、本格的ツーシーターライトウェイトスポーツカーである。 とは言え、紗央梨の運転はおとなしく、ひたすら、他の車に追い抜かれまくっている。彼女らの目の前には、ただ地平線があるのみで、空は青く、太陽が燦々と輝いている。  ミアータは、セダンやSUVのように快適性を求められておらず、どちらかというと、道路状況をダイレクトに... 続きを読む

以前より、Facebookでは小説を書きますと公表していましたが、題材を思いっきり変更し、ついに先月より執筆をはじめました。 私が住んでいる街(のとなり)バンクーバーを舞台とした20、30代の日本人を中心としたユーモア群像劇です。ロードムービースタイルの旅行記でもあります。 とありえず、物語の最初の下りが、ほぼ固まりましたので、ウェブに公開致しました。 まずは、『カクヨム』にて序文と第一話 シーン1を公開投稿! 彼女たちのカナディアンロード https://kakuyomu.jp/works/117735... 続きを読む

 橘高紗央梨(きったかさおり)のカナダ生活約四ヶ月目  二〇一六年六月七日午前十一時半頃(中部標準時間)  最大限に広い空は、こういうことを言うのだろう。  三六〇度凹凸がほとんどなく、見わたす限り草原が地平線までひろがる。その上は、雲一つない青空が全天を覆っている。乾燥した空気は、さらに青さを際立たせていた。  広大な大平原上に、西から東へ二車線の道路が二本、中央を横切っており、それぞれの端が地平線のかなたへ消えていた。長い冬を越え初夏を迎えた肥沃な大地は、新緑の草原に覆われていた。  ここは、カナダ中... 続きを読む

だれもがしあわせになるクルマ。 それは、誰にも負けないほど速く走るわけでもない、 革新的に環境によいというわけでもない、 思いっきり使い勝手がよいわけでもない、 素晴らしくかっこいいデザインをもっているわけでもない、 めちゃくちゃ経済的なわけではない、 ないものずくしだけど、そのクルマは、確かに人をしあわせにしてくれる。 そう、彼女は語った。 ... 続きを読む